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2008年7月

2008年7月22日 (火)

月と6ペンス サマセット モーム

最近、サマセットモーム『月と六ペンス』を光文社の古典新訳文庫でよみました。

 主人公の作家が、ストリックランド卿との交流を通して、彼の生涯を語るという話です。もちろん、ストリックランド卿には、画家のゴーギャンをモチーフにしているとのことですが、私自身は、実際ゴーギャンがどのような人物だったかという知識は持ち合わせておらず、真偽のほどは定かではありません。ただ、ひとつ、言えることは、ストリックランド卿の個性溢れるキャラクターだけに焦点をあてて、いきいきと人物のひととなりをさまざまな事件をおりまぜて展開していく様は、さすが、モームと感心しました。ところどころ、使い古された感のある、展開については、おそらく、いわゆる「ぱくり」ではなく、ぱくりの「お手本」なんだろうと推測しましたがいかがでしょうか。

 最終章でその、ストリックランド卿の精神性がとことんまで昇華されている姿を描くさまは圧巻でした。

土屋政男さんの新訳は、見やすく、読みやすく、白黒映画をカラーでみたような印象をうけました。

他の方の「月と六ペンス」の書評:

松岡正剛の千夜千冊 『月と六ペンス』

あれやこれや: 月と六ペンス

 最近、本屋さんにいっておもうことは、昔20年前ぐらいにまだ、小学生だったころに、大量に本屋さんに並んでいた作家さんのなかにも、村上春樹、司馬遼太郎両氏のように、今もたくさん並んでいるひとから、名前はあげませんが、依然は棚を一列占拠していたのに、いまは見る影もないという作家さんもいて、びっくりします。小説についてはほぼ20年のブランクがあるので、酒見賢一さんの『後宮小説』のように、依然みたことがあって、しってるけども、よんだことがない小説にであって、心を動かされることにとても感激してしまいます。

 小説とは、関係ありませんが、最近、ちょっと用があって、次の教本をさがしていたのですが、ちょっと$50ぐらいと高いので、とりあえず、ちょっと図書館でとおもって、Google books (英語版では、近所の図書館にあるか検索というのができます!?)で検索したところ、なんと。1964年の初版本が近所の図書館にあるというのでかりてきました。やく半世紀にわたって、ちょこちょこ書き込みがあり、歴史を感じつつ、サマセットモームのように、時代を超えて、生き残れる小説にであえればいいなとおもいました。

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