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2008年6月

2008年6月24日 (火)

Awesome!! "Bruch Concerto No.1 in G minor for Violin and Orchestra, Op26: III" Midori

さっきからずっと、何回も聞いているけど、ずっと、心が動かされっぱなし。

五嶋みどりさんのブルッフのconcerto。


邦題はメンデルスゾーンになってますが、Mendelssohnと Bruchのconcerto が入っています。なにも聞かずに試聴してみてください。

2008年6月22日 (日)

舞城王太郎『熊の場所』

『阿修羅ガール』につづいて、舞城王太郎の『熊の場所』という短編集を読んだ。

(『阿修羅ガール』については読者をがんがんひっぱる舞城王太郎『阿修羅ガール』

 


収録されているのは、

  • 『熊の場所』
  • 『バット男』
  • 『ピコーン』

の3編。
 『阿修羅ガール』を読んで、とくに読者にぐいぐい読ませてしまう力のすごさに感心して、翌週、読みすぎたら、いかんとおもい我慢したんですが、先週、つい、出だし数ページを立ち読みして、買ってしまいました。

 今回の読後感は、読者に読ませる力は、相変わらずすごくて、あっという間に小説の中に引き込まれてしまいましたが、残念なことは、話しの練り込みがすこしたりないんじゃないかと、ちょっと物足りなく感じました。悲しむべくは、そんなちょっと物足りない感にもかかわらず、最後まで、読ませてしまう語りのうまさというのでしょうか。もちろん、話しの世界の中に入り込んで、著者が意図した、解決に心地よくおもいながら、どうも話しの練りがたりないような気がして、手放しで大満足というわけにはいかず、おもしろく最後までよんだにも関わらず、期待値と比較して、ちょっと練りがたりないんじゃないかと、ちょいがっかりしつつ、こういうムラがあるのも、当然かもと妙になっとくしてしまいました。話の意外性のある、大きな場面展開が彼・彼女の持ち味であるとおもうのですが、今回も大きな展開はあるのですが、短編という制約でしょうか、その展開が唐突過ぎて、という印象を受けます。にもかかわらず、読み勧めてしまうというのか。以前長編作家が短編について、短編には短編の書き方があって、自分はどうしても、無理やり長編を短くきりつめたような短編を書いてしまうということをかいていたけれど、この短編集も、そのような印象をうけた。

この3作の中では”ピコーン”が全体としては、もっとも読後感が心地よかったですが、やっぱり、ちょっとものたりない感は拭えませんでした。

 フィギュアスケートで言えば、トリプルアクセルなど、ばちばち決めて、おのおのの小さい部分としては成功していますが、全体を一つの作品としてみると、総合点がでないというか、、なんというかむずかしいです。

 前回読んだ、舞城王太郎作品からの先入観で、彼/彼女なら、ここまで表現してくれるという期待(偏差値90?)ぐらいのところが、もちろん、いいんだけど(偏差値70とか?)、すごいけど、でも、期待とくらべるとそれほどというかんじでしょうか。

 これが、短編故なのか、著者故なのかはわかりませんが、でも、もう一冊は読んでみたいと思いました。

 『ピコーン』作中に引用されていた、村上春樹の『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』を読んでいます。該当箇所は、過ぎて、いまから、本編というところです。

2008年6月11日 (水)

イチロー使用足裏マッサージ器 後継機 続報

どうも、プロフェッショナル仕事の流儀のイチロースペシャルの反響はとってもおおいようで、このサイトの訪問者も毎日半分以上はその関連のかたです。

 そこで、ちょっと情報が、ネット上でも混乱しているようですので、情報の整理と、入手方法のアップデートをしてみました。

 まず、そもそも、イチロー選手が番組の中で、遠征には必ずもっていくということで、プロフェッショナルの道具のコーナーで紹介していたのは、

マルタカという会社の
アルビフットマン21という
若石式(台湾式の一つ)の足裏マッサージ機
です。
これは、私が、イチロースペシャルの番組を静止させて画面上で確認したので間違いないと思います。

どうやら、チチローこと、イチロー選手のお父さんの鈴木宣弘さんの著書『溺愛 ー 我が子イチロー』にも書かれているように、ちいさいころから足裏マッサージをイチロー選手にしてあげていたようで、このマッサージ機もその影響かもしれません。

そして、問題は、これは、もう販売中止になっていて、後継機として、製造会社マルタカのホームページによると、見た目がにている、足裏マッサージ機として
リフレエッグ
足首のマッサージ機能がついている、ずっぽり足首まで包むタイプの

フィットFooTキュット

も後継機としてホームページにあげられています。

これを試す方法ですが、どうやら、この足裏マッサージ機をおいているサロンのようなところで、ためしてみるか、

        この場合は、『若石』『マッサージ』『サロン』などで、検索してみてください。

また、若石式健康法については次のサイトが参考になるかもしれません。

もし、購入する場合は、楽天ストア等でも販売していて、まだ、在庫あるという表示もあるようですが、いずれも品薄のようです。次に本日の時点で、在庫ありもしくは予約受付中という表示があったところのリンクを張っておきます。

 そして、最近気づいたのですが、どうやら、マルタカも、ネットストアを独自で始めたようで、次のリンクからも購入できるようです。

e-マルタカ

 ただ、いずれも、結構な値段がしますので、足裏マッサージを手軽にためしてみたいという方には、例えば、次のようなところから、廉価といっても、一万円以上しますが、のマッサージ機が手に入るようです。


また、足裏マッサージ機というわけではありませんが、若石式の関連商品として次の商品もあるようです。

ちなみに、私もしばらく、足裏マッサージ機を購入してしていますが、一番の私にとってよかったことはとっても良く眠れることです。


以上、ちょっとまとめてみました。あくまで、健康法とは銘打っていますが、医療行為ではありませんので、ご自身の責任のとれる範囲でお試しください。


2008年6月 7日 (土)

レーザー レーサー (LR)、スピード社 (SPEEDO) で日本新記録連発に違和感を感じませんか、でも、たしかに、すごい

本日のニュースサイト何処をみても、スポーツ欄のトップは、スピード社製の新しい水着レーザーレーサー(RL)を着て試し泳ぎをした選手が日本新記録を連発というニュースですが、なんだか素直によろこべないのは私だけでしょうか。うれしくはなくはないけど、、、

楽天でうってるんですね。この水着。値段はクリックしてみてください。びっくりする高値です。

 たしかに、ドーピングのように、ないものを不正に付加しているわけではないし、素材、製法の違いで、速くなったって、たとえば、自転車、スキー等のレースでも同様のことで、問題はないとおもうんですが、でもやっぱり違和感があります。

 違和感の一つの問題は、やはり、新聞記事からすると、一番、差の大きいひとで、1秒以上タイムが縮まったことだと思います。もちろん、水着だけのせいではないかもしれませんが、これがほんとに水着の違いによるものだとすれば、タイムが縮まったことがそんなに騒ぎ立てるものか?ということです。もちろん道具も大切ですが、とくに、水泳や、陸上などの身体で勝負する競技の魅力は、なによりも、その鍛え上げた身体的能力と精神力の結果としてのすばらしいパフォーマンス、記録に意義があるんであって、その見かけの数字によるのではないでしょう。また、いままでは、いくら水着が、、といっても、いかんせん、身体的なパフォーマンスの比重が断然大きかったと思います。いま、騒いでいる、1秒の違いはどれほどの意味があるのでしょうか。記録としてはすばらしいと思いますが、もし、それが、純粋に水着の寄与が大きいのであれば、それまでの記録とくらべて、のびたのびたと騒ぐようなことではないと思います。もしもは、歴史にはありませんが、今回1秒更新された千葉すずさんの200メートル自由形の記録でも、もし、千葉すずさんが当時同じ水着を着て泳いだらもっと速かったかもしれません。現に、今回その水着をきて記録をだした選手は、その水着をきなければ、記録をやぶれなかったのですから。

 この水着は、別にエンジンをつけてるわけでも、どこかの格闘家のように油をからだにぬったりという不正なことをしていないし、純粋に、科学技術の進歩の結果だと思われますが、ただ、進歩しすぎた結果、どことなく、違和感が拭いきれないのも私だけでしょうか。

 また、この水着をきればと騒いでいますが、最近の大竹まことゴールデンラジオの森永卓郎さんが出たときのpodcastで片側だけスパイクがついた運動靴がすごい売れ方をしているといったときに、大竹まことさんが、でも、みんなはいたら一緒でしょうという突っ込みをしていましたが、まったく今回もそのとおりではないかと思います。

 ただ、他の有力選手がみんなきるのであれば、それだけ違いがあるのであれば、着ない手はないとは思いますが。

 勝敗はこれで、ますます面白くなるかもしれませんが、記録がでたといったときに、あの水着きてたんやろというのが素直によろこべないようなきがするのはわたしだけでしょうか。

 

再発見 宮沢賢治著『セロひきのゴーシュ』

宮沢賢治の『セロ弾きのゴーシュ』を読んだ。

たしか、ちいさいころに読んだことあるはずとおもっていたけれども、読んでみると、すっかりわすれてしまっていて、かえって新鮮であった。

昔とちがって、ちょっと出てくる、曲のタイトルなどをGoogle/youtubeなどで、実物を確認しながら、よんでいくと、虎狩りの唄が、いかに、そのまえに、たのまれた、しずかな曲と対照的であるかが実感されたりして、印象が以前よりもはっきりくっきり頭にのこった。

以前にすこし触れた谷崎潤一郎の『文章読本』でものべられていたとおり、必要十分なだけのことばを使うということの難しさを、この作品でも宮沢賢治は、のりこえて、すばらしい作品をつくりだしていることにびっくりした。

また、最近、身近でバイオリンを弾いているひともいて、こどものころは、なんだか、実感はないけれども、大人の人が弾く、あの大きなバイオリンみたいなやつの話しという認識であったけれども、以前にもましてありありと楽器を構えるさま、練習する様が目に浮かんでいた。


 

 ゴーシュがおこられているシーン、一生懸命になるシーン、どれをとっても、なぜだか、すべてが色付きの親しい、イメージがどんどんわき上がってきた。

 これも一つの童話ではありますが、童話といって敬遠されず、大人のファンタジーの小品として、読んでいただけると、幼少時とはちがった、まったく別の物語を発見できるのではと思います。

在庫情報 更新 すこしまたあるようです。イチロー選手使用の足裏マッサージ機後継機リフレエッグ

イチロー選手の愛用している足裏マッサージ機の後継機マルタカ社製リフレエッグの人気も凄いようです。ずっと売り切れ、在庫なしの状態が楽天でも続いていますが、いまちょっとみたら在庫あるとのことなので、一度ご覧ください。

売り切れのときはごめんください。

また、形は若干違いますが、マルタカによれば、こちらも後継機として販売されているようです。形が違うせいか、足首をしぼるような機能もついているそうですが、こちらはまだ幾分在庫あるようです。

2008年6月 3日 (火)

太宰治『人間失格』 小説にでてくるひとはほんとよく物を考える

同じくもう一冊かってしまったのが、太宰治『人間失格』です。

これも、週末本屋訪問時の文庫本あさりのときに、見つけました。最近、『走れメロス』をよみかえしたこともあり、また、最近300ページ前後までなら、物怖じしなくなったこともあって、先ほど来くりかえしていますように、ほのかな期待をもって、手にとって、1ページめくってみました。前2冊(酒見賢一『後宮小説』綿矢りさ『蹴りたい背中』)とは、異種ながら、不気味な感じもありながら、ぐいっと引きつける強さは負けません。ついつい、こちらも、どんどん読み進めているあいだに、気がつくと3分の1ぐらいよみすすめていて、買ってかえることにしました。

 読了してから、mixiやamazonの書評をつまみ読みしてみましたが、どうも、同じ意見のひとがいないようです。わたくしにとっては、この主人公の『ようちゃん』はほんとによく物を考えるひとだな、それをよくことばにできるなというのが一番のおどろきで、その太宰治の筆力に感激しながらよんでしまいました。とても、深い深いところまで、つきつめたこころのうちが込められていて、内面を描く技量に感激しきりでした。

 この本も、先2冊と同様、本の題名も、壮丁もなにからなにまで、なじみでしたが、でもただの一度も手に持ったこともありませんでした。なんか、いままでなんて、食わず嫌いしていたことかとびっくりする反面、そのおかげで、この年になって、こんな充実した時間を読書でできるなんておもってもいず、以外な感激でした。

綿矢りさ著『蹴りたい背中』関西青春小説 

先ほど申し上げた酒見賢一さんの『後宮小説』と一緒にかってしまったのが、この綿矢りささんの芥川賞受賞作『蹴りたい背中』。

理由は、同じく、本屋で、久しぶりに背表紙をみて、懐かしくおもったから。といっても、『後宮小説』と同じく、何度も本屋で、その文庫、単行本の表紙とも、見かけたが、その当時は、どうも、芥川賞とか、なんとか賞方面には食わずぎらいであり、一ページもそれこそめくったことがなかった。『後宮小説』を買うことにきめて、ふとみると、この本もなんだか久しぶりだが、ほんだなにちょこんとすわっている。もしかしたら、さっきみたいに、実はすごいほんなんじゃないかなとほのかな期待をもって、また、一ページめくってみた。すると、さっきと手合いはちがうが、気がつくとまた話しのなかに引き込まれていて、どんどん読み進めてしまう。

 ただ、一つ、『後宮小説』とことなることは、以前にテレビで、見た綿矢りささんのインタビューのときのなまり、しゃべり方がおもいだされ、あたかも頭のなかでは、彼女の関西風アクセントのナレーションがながれていて、なんか気がつくと、頭のなかの主人公の中学生の顔も綿矢さんがぽこっとはまりこんでいる。ううん、テレビの力恐るべしとおもいながら、よみすすめていると、著者はきっと意図はしていないだろうが、この話し、ほんとに彼女の声でナレーションされるととてもいい。『後宮小説』と平行でよんでいたが、こちらはこちらで、関西風青春小説の(関西風というのは私がかってにそう思い込んでいるだけですが)形をとおした、じれったい気持ちを胸にストレートにくる形でつっこんでくる心地のよい小説でした。

 こちらも一ページメクってみることをおすすめします。

酒見賢一著『後宮小説』 おくればせながら感激しました

『腹上死であった、と記載されている。』
という、第一回ファンタジーノベル大賞受賞作、そして、アニメ化された、小説の書き出しとは思えない、以外な一文ではじまる、この酒見賢一著『後宮小説』をたまたま、週末の日本の本屋で見つけた。

以前から、というか、出版されて、本が出た当時から、存在はしっていたが、アニメの原作かなとおもい、全く手にとったことも、表紙をめくって、一ページめくったこともこの19年間なかった。そして、この週末も、こちらにきて、ちらちら平積みの文庫コーナーを物色していて、恩田陸さんの『小説以外』というエッセイ集をみつけて、立ち読みしていたら、どうやら『後宮小説』がすごいとかいてあって、ふっと、見回すと、一冊だけちょこんと、目のまえにすわっていた。4年目ですが、その表紙をみて、とても日本で見知ったタイトルの本を見つけた喜びもあり、ほんの一ページ目をチラ見するつもりで、片手でぴらっとめくったのがいけなかった。気がつくと、10分もたっていないのに、もう、50ページばかしよみすすめている。そのままレジへむかった。

 幻想的な世界を、著者独特の功名な語り口で、読者を「後宮」という不思議な空間のある物語の世界へとどんどんみちびく力は、デヴュー作とも思えない円熟の小説家のような手腕で気がつくとすっかり物語の世界の中に取り込まれてしまっていた。主人公の銀河という少女をとおしてのある後宮の物語が、淡々と、これでもかと、興味深いエピソードがちりばめられていて飽きる間もなく最後まで読んでしまった。そして、なにより、久しぶりに、感動して、泣きそうになってしまった。なにが感動のもとかは、種明かしするわけにもいきませんので、ぜひご一読を。

だまされたとおもって、本屋さんで、一ページだけめくって「後宮」のなかをそうっとのぞいてみてください。かえれる保証はありませんけどね。

 

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