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2008年5月28日 (水)

読者をがんがんひっぱる舞城王太郎『阿修羅ガール』

今週末は、舞城王太郎さんの『阿修羅ガール』、水村美苗さんの『本格小説(上)』を購入しました。ひとまず、薄い方からということで、『阿修羅ガール』を読み始めたところ、この前の伊坂幸太郎さんの『重力ピエロ』を読んだ時にもまして、どんどん読み進めてしまい、気がついたら最後まで読んでしまいました。

 三部構成になっていますが、最初の第一章で、アクセル全開で、突入して、第二章は、大分趣きがことなり、一見別の本をよんでいるような感覚がしつつも、第一章からの勢いで、どんどん読んでしまい、そして、第3章で、コントロールができるようになって、最後まで、自分のペースで読み終えることができました。

 アマゾン、mixi 等々の書評を読了後、拝見しましたが、第一章で、アクセルを踏み損なった人、アクセルをふむ気になれなかった人、第二章の違和感を心地よく感じた人、心地悪く感じて、車をおりたひと、、、、いろいろいらっしゃったみたいですが、それも、きっと、著者の舞城王太郎さんには想定ずみだったんじゃないかとおもわれる、作品でした。普段は著者の年齢はあんまりきにしないんですが、今回は、諸諸の構成要素がほぼすべて、なじみのあるものからできていたのは、著者と年齢が同じせいもあるのかなと妙になっとくしてしまいました。いつもは、なんとなく、細部についてはわからないことがあっても、筋に関係ないかときにしないんですが、今回は内容的には複雑な部分もありますが、細部には妙に合点がいく作品でした。


 とにかく、 物語る能力というか、ストーリーテリングというか、読者をどんどん引っ張っていく力は、今迄よんだことある作家さんのなかでも、飛び抜けて凄いんじゃないかと思いました。

 かれ(?)、かのじょの著作をもう一作よんでみようとおもいました。でも、たしか、行きつけには他になかったような。。。


 今週他に読んだ物:

芥川龍之介『鼻』

夏目漱石『正岡子規』

梶井基次郎『檸檬』

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『阿修羅ガール』につづいて、舞城王太郎の『熊の場所』という短編集を読んだ。 (『 [続きを読む]

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